犬の散歩について

愛犬の散歩 ちゃんとできていますか?

いまの日本の住宅事情において都市部を中心に十分な広さを確保できる家がとても少ないのが現状です。

その結果、多くの飼い犬は運動不足だけでなく、ストレスを抱えています。

犬にとっての散歩は、犬や人とのコミュニケーションを含めて行うことで単なる運動だけでなく、ストレスの解消としても大切なものになります。

犬の散歩の必要性

犬の散歩が必要な理由と目安を理解すれば散歩への考え方が楽になります。

飼い始めて最初のうちは散歩することが楽しいと感じて積極的に行くのですが、時間が経つにつれ面倒に感じる人も増えてくるものです。

そうなると犬の散歩時間が大幅に短縮され、最終的には家の前の空き地をトイレ替わりにして散歩終了となってしまいます。

犬にとって散歩が必要な理由は次の通りです。

  • 運動と体力維持として
  • ストレスの解消として
  • 犬社会や人社会を学ぶ手段として

注意点として、トイレが目的なのは、あくまで飼い主の都合でしかないことに理解が必要です。

運動と体力維持として

犬が必要とする運動量は体の大きさや犬種によって異なります。

小型室内犬は室内の動きだけで十分な運動となることもありますが、大型犬になると1時間以上の運動を数回しなければ運動不足になってしまいます。

家に居る時は走り回れるスペースが無いので、運動する機会は散歩に限られてしまいます。

運動量が不足すると肥満になるだけでなく、心肺機能の低下や筋力の低下から関節や骨が弱くなってしまう可能性があり、弱りやすい体になってしまいます。

また、体の機能が低下してくると動くことが億劫になり、脳機能も低下してくることは人間と同じです。

その結果、犬が認知症になってしまう可能性が高くなります。

犬も人間と同じで高齢になっても適度な運動は必要(関連記事:犬も認知症に?治療はできるの?人と同じ認知症の症状です。

ストレスの解消

家の中のように、閉め切った狭い空間に居る犬は自然とストレスが溜まってしまいます。

外で飼っている場合も同様に、飼い主が見えないことや、長時間ケージに居ることがストレスになってしまいます。

散歩には、運動以外にもストレスの軽減としての役割もあります。

飼い主が大好きな犬にとっての散歩は、飼い主と一緒に行くお出かけなのでとても嬉しいと感じ喜びを表現することでしょう。

普段は限られたスペースの中に居ることが多いので、散歩に行く時は広く開放的な場所に連れて行ってあげることをおすすめします。

犬社会や人社会を学ぶ手段として

家で1匹だけ犬を飼っていると、他の犬と遭遇する機会がありません。

犬には犬の社会とコミュニケーションがあると考えられるので、他の犬と遊ばせることも散歩の目的として大切です。

近所の人やドッグランなどで会う犬トモさんと交流しながら犬同士の交流ができれば飼い主としても楽しみが増えます。

しつけがしっかりとできていなければトラブルの原因になることもありますので、飼い主として最低限のマナーやモラルは守ることが前提となります。

散歩の量と質の目安

犬の散歩に必要な距離や時間、回数は犬の体格に応じてだいたいの目安があります。

ですが、狩猟犬や牧羊犬などのように、本来の性質としてある程度の運動が必要となる犬種もいますので、一概にみんな目安通りというものではありません。

また、同じ時間や距離でも散歩コースや歩くペースによって運動量が変わりますが、一般的な目安となるものは次の通りです。

  • 犬のタイプ別、散歩の目安
  • 散歩コースの定番と注意点

犬のタイプ別、散歩の目安

犬のタイプ別、必要散歩運動量の目安は次の通りです。

タイプ 犬種例 目安時間 目安距離 1日の散歩回数
小型室内犬 チワワ・トイカッププードルなど 気分転換程度でOK 気分転換程度でOK 気分転換程度でOK
小型犬 ダックスフンドなど 20分程度 1~2kmぐらい</td 1回以上
中型犬 柴犬・コーギーなど 30分程度 2〜3kmぐらい 1回以上
大型犬 ゴールデンレトリーバーなど 50分程度 4〜5kmぐらい 複数回しっかりと

飼い主が散歩に1時間以上かけることが難しくても、ドッグランなどのように走り回れる場所で自由に走り回って過ごさせることで30分程度で十分な運動量に達することもあります。

散歩や運動もやりすぎると犬がバテて動けなくなることがあります。

必要な運動量は犬それぞれですので、散歩を繰り返すなかで飼い主が適度を見極めていく必要があります。

散歩コースの定番と注意点

犬を散歩に連れていく時は、幾つかの散歩コースのパターンを用意しておくと安心です。

知らないところに急に行くと想定外のことが起きてしまったり、犬が嫌がることもあります。

例えば、飼い主も初めて行くようなところに連れて行った場合、そこにある危険な物に注意しながら散歩する必要があります。

犬は興味本位で道にあるものを口に入れたりしてしまいますが、それが犬にとってどんなに危険なものであるかはわかりません。

物だけでなく、ヒガンバナなどのように毒性がある植物(※関連記事:気になる犬の食べ物についても存在するので、散歩途中も気を付ける必要があります。

定番の散歩コースと、散歩途中の注意点は次の通りです。

定番散歩コース 説明 注意点1 注意点2 その他
自宅の敷地 自宅の敷地 敷地外への飛び出し 犬にとっての有毒植物 急な来客時など、逃げないように注意。
空き地 自宅近所の空き地 基本的に空き地にも所有者がいるので、不法侵入となりかねない。 糞尿の始末をしなければ、不法投棄や器物損壊罪の可能性もある。 空き地にも所有者が居ることを忘れてはいけません。勝手に遊び場として使用しているとトラブルになる可能性が高くなるので要注意です。
公園や河川敷 自治体が管理する共用スペースでの散歩 糞の放置は、トラブルのもとです。不法投棄や器物損壊となりかねません。 子供など、公園で遊んでいる人に配慮が必要。 飼い主のモラルが問われる散歩の定番場所です。自由に遊べることはありますが、公共の場であることを飼い主がしっかりと理解する必要があります。
ドッグラン 個人または法人等が設置した犬用スペース 他の犬や飼い主との交流には一定のモラルが必要。 最低限の躾けが出来ていなければトラブルになる可能性がある。 整備されているので犬が自由に走り回れる分、一緒に使っている他の飼い主や犬とトラブルにならないようにお互いの配慮は必須です。

散歩の目的地へ移動するときに歩道や公道を通行することが多いと思います。

通行人すべてが犬好きとは限りません。

歩行者に配慮するだけでなく、思わぬところで犬が急に飛び出した場合、公道を走っている車や自転車と事故になる可能性がある(※関連記事:気になる犬のトラブルについてので要注意です。

最近は、自転車やバイクで犬を引いて散歩している人を見かけることがありますが、このようなことは周囲の人を巻き込んだ大事故になるだけでなく一歩間違えると自分で犬を轢いてしまい、犬が大怪我したり死んでしまう可能性があるので絶対にやめましょう。

犬の散歩のマナーとモラル

先日、Twitterのプロモートで次のようなアンケートを行ったところ、多くの方から回答をいただくことができました。

犬を散歩に連れて行っている途中に犬がウンチしちゃいました。

こういう時に限って、ウンチ袋を持っていませんでした。

この状況であなたはどうしますか?

という質問に対して

1.帰って取りに行く。

2.悪いと思いつつも放置。

3.そのままでも別にいいでしょ。

4.そもそも忘れるな!

の回答を用意しました。

Twitterを使って、ある程度ペットに関心がある人をセグメント分けしてのアンケートですので、回答する方は犬や犬の散歩マナーに何らかの関心がある人です。

結果は、『そもそも忘れるな!』が一番多かったのは想定通り。

『帰って取りに行く』と『悪いと思いつつも放置』の割合に大差が無いところが現実的な意見の現れだと推察できます。

『帰って取りに行く』について

300票以上の回答の中から23%の人が選択しています。

散歩に行く範囲が比較的自宅から近い場合は袋を取りに帰りやすいと考えることができます。

しっかりした飼い主さんはある程度自宅との距離があっても何らかの方法で処理しようと考えると思います。

『悪いと思いつつも放置』について

全回答中18%の方が選択しています。

現実的に考えると、このようなこともあるのではないかと思います。

遠くまで散歩に行った時や、天気が良くないときなどは一旦帰ることが面倒なので放置してしまいやすい状況になります。

どうしても処理ができない場合は、『人が触らない場所に穴を掘り、枝などを利用して糞を持っていき、埋める』など最低限の配慮は考えましょう。

ほとんどの飼い主さんは、糞の放置は良くないことだとわかっているので帰ったあとに後悔しているはずです。

袋を忘れた時の対応策

袋を忘れた時の対策として1番良いのは『気付いたら一旦取りに帰る』しかありません。

もし、自宅が遠いなどの理由で取りに帰ることができないのであれば、『コンビニで水を買って袋をもらう』など、処理するための袋を手に入れる方法を考える必要があります。

その他にも、『大きい葉っぱを使う』などの工夫でなんとかすることも考えられますが、できる場所が限られているので現実性は少し低めです。

忘れないように気を付けていても時には忘れてしまうこともあります。

そんなとき、あなたならどうしますか?

散歩の持ち物について

犬と散歩に行く時には幾つかの必須アイテムがあります。

ほとんどの飼い主さんはモラルを大切にしているので、自然と持つようになりますが、家の近所だけでトイレ目的の散歩で終わらせている人は手ぶらで行く人も居るのが現状です。

基本的には、次の3つです。

  1. お水
  2. 遊び道具
  3. ゴミ袋

特に、ゴミ袋とお水は必須です。

軟便気味であれば、スコップなども持っていったほうが良いかもしれません。

お水

30分以上の散歩に行くのであれば、備えとして飼い主用、犬用の飲み水として持っておいた方が便利です。

公園などにある公共の水道を利用する場合は、犬が蛇口を舐めるように飲むのはマナーとして良くないので、容器や手を使って一旦受け皿にすることをおすすめします。

飲み水としての他、もし壁や電柱にオシッコをしてしまった場合に流すためにも使います。

壁や電柱などにオシッコをしてしまうと、コンクリートが腐食したり、臭いが酷いので近隣の方や住人とのトラブルになります。

犬が他人の家にオシッコをかけるのは飼い主のモラルとして絶対にダメですが、トラブルになった場合は器物損壊罪に問われる(関連記事:気になる犬のお葬式についての他人の敷地に勝手に埋葬した場合と同じ)可能性もありますのでご注意ください。

ゴミ袋

ウンチ取り用のゴミ袋です。

当然ながら、放置して帰るのはマナー違反なので持ち帰る必要がありますが、気になるのは家に帰ったあとのウンチの処理です。

できるならば、ゴミ箱に溜めずにトイレに流せることがベストです。

ビニールは流せないので、ビニールと流せる紙で出来ているものであれば紙の部分をそのまま流すことができるので便利です。

楽天などでも売っているので是非一度探してみてください。

デオダブル
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犬のトイレを効率よく吸収できるシートです。